真皇杯大会結果ページの見方

こんにつはツインです。今回は真皇杯の結果ページを詳しく見る見方について解説したいと思います。

基本的に今年の真皇杯では、結果ページの編集・更新は私がやっています。
今年の結果ページの目標としては、現環境を公開して次以降の予選で使うパーティの作成に役立てるために、出来るだけ情報公開を素早く・細かくやることです。

(大会結果リンク)
http://pokesub.org/snh/result/

1.1 各地の上位者パーティ
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この表は、上位者の名前とパーティ紹介のリンクへと繋がっています。特別、解説することはないかなって思います。
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パーティ紹介ページでは、申告シートに基づいて、使用したパーティとそのポケモンの実数値のみが書かれています。
昨年度までは上位者にパーティ紹介記事を書いていただいていましたが、人によって記事を書く時間や量・質が異なり、情報公開の内容に差が出ていたので客観的な事実しか書いてありません。人によっては、ブログなどで解説記事を書いている人もいるので、興味があるパーティを見つけたらその人のブログやTwitterに飛んで、解説記事がないか調べるのが良いと思います。


1.2 ポケモンランキング(よく使われたポケモン
ここからがこの記事のメインの話題になると思います。
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このページでは、各地の予選の予選ブロックを突破した人(全体の約20%程度)のみのKPを集計し、その上位のポケモンを出しています。したがって、参加者全員のKPとは異なることに注意してください。

KPというデータは、現在の対戦環境を数値化して表すために用いる指標ですが、参加者の強さにはかなりの幅があると思います。したがって、全体のKPでは大まかな流行を知ることしか出来ないので、もっと強い人の流行を調べるために「予選抜けKP」を取り入れました。

上の画像は九州予選が終了したまでのところですが、例として全体のKPではゲッコウガは11位(使用率19.5%)でしたが、予選抜けのKPでは3位(使用率25.9%)となります。実際、ゲッコウガが強いかどうかの判断は読者にお任せしますが(僕はむっちゃ強いと思います)、予選抜けKPを取ることでこういった全体KPでは埋もれてしまって見つけづらいポケモンが分かると思います。



1.2.1 KP全データ
KPのデータが見れるシートへのリンクが貼ってあります。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1SkGmhGquke9kHB_BIm3rbNvXQXX_pjO5PmM-Tyrfsto/edit?usp=sharing
※このリンクは北海道予選終了時のものなので、最新のものは真皇杯ページから確認してください。


スプレッドシートにはタブが2つあります。
1つ目:公開タブ
公開タブは全体のKPデータが書いてあります。これに関しては、全国各地のオフでやっていることなので、特別に説明することはないと思います。


2つ目:予選抜けタブ
このタブでは、予選抜けをした人だけのKPデータが貼ってあります。
ポケモンのKPは全体KPと比較しても順位が微妙に異なることが見てとれます。今回の真皇杯で、この微妙なKPの変化に目をつけて導入した数値が「予選抜けKP偏差」という数値です。予選抜けKP偏差は各ポケモンごとに定まります。

定義は単純で、「(そのポケモンの予選抜けKP)ー(予選抜け人数×全体のKP÷全参加者数)」で求まります。

あるポケモンに対する予選抜けKPと、予選抜けの割合から推測されるKPとの差を取るので「偏差」という言葉を使いました。※推測されるKPが平均値ではないので、偏差という言葉が適切かどうか、有識者の意見があればよろしくお願いします…


上の説明では分かりにくい人のために具体例で考えると、ある大会で予選抜けは1000人中300人でした。この時、ある大会でガルーラの全体KPが100とします。
このとき上位3割が予選抜けするので、予選抜けKPを取るとガルーラの予選抜けKPは30だと推測されます。しかし、実際に予選抜けKPを取るとガルーラのKPは50でした。
このとき、ガルーラの予選抜けKPは50-30=+20となります。

逆に同じ大会で、デデンネの全体KPは200でした。つまり、予選抜けKPを取るとデデンネの予選抜けKPは60だと推測されます。しかし、実際に予選抜けKPを取るとデデンネのKPは5でした。
このとき、デデンネの予選抜けKPは60-5=−55となります。


極端すぎる例かもしれませんが、予選抜けKPはこのような計算式で求まります。そして、KP集計シートにはその値が+になったものと−になったものを分けて並べて書いています。それでは、この値からどういうことが分かるかについて考えていきます。


上のガルーラとデデンネの例をまた使います。
これまでは単純に全体のKPを見るとガルーラは100、デデンネは200なのでガルーラよりデデンネの方がKp高い!ってなっていました。しかし、全体のKPだけをみて本当にデデンネが強いかどうかは分かりません。
しかし、上位3割が抜ける大会なのでガルーラの予選抜けKPの推測値は30だが実際には50もいた。つまり「ガルーラがその対戦環境で刺さっている」と言えないだろうか?逆にデデンネは推測値は60なのに実際は5しかいなかった。つまり「デデンネはその対戦環境に刺さっていない」と言えないだろうか?


つまり偏差が+の方向に大きければ大きいほど、その対戦環境に刺さっていて、逆にーの方向に大きければ大きいほどその対戦環境に刺さっていない。と推測できないだろうか?

これが、今年の真皇杯結果ページから導入した「予選抜けKP偏差」の考え方です。

北海道予選終了後の予選抜けKP偏差の大きいポケモンをみるとこういうデータになります。
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KP偏差上位1位のゲッコウガは、全体の使用率21.8%に対して、予選抜けの使用率は32.4%と格段に跳ね上がります。つまり、ゲッコウガが環境に刺さっているポケモンではないか?と予想されます。逆に霊獣ランドロスは全体使用率31.2%から、予選抜けでは19.1%へとかなり下がることから、環境に刺さってないのによく使われているポケモンではないか?と予想できます。

もちろん1つの推測方法なので、このデータだけをもって「環境に刺さってる刺さってない」と言い切ることはできないですし、同じポケモンでも役割が違うと強さも変わります。あくまでも1つのデータとしてこの「予選抜けKP偏差」を見ていただけると幸いです。(ちなみに僕は、九州予選までのデータを参考に北海道予選でゲッコウガを使うパーティを作って北海道予選4位でした✌️実際、ゲッコウガむっちゃ強かったです。)


質問などはコメントor Twitter @Nyangana619 まで